コオロギが世界を救うのだそうです。
世界の人口が急増して60億人を軽く超えてきた現在では食糧難や食糧危機の時代がくることが間違いないと言われているようなのですね。
食糧危機と言えばミドリムシの培養を行っているユーグレナが有名ですけども、最近ではコオロギが有望株になってきているそうです。
ユーグレナの成功から連想するとコオロギの養殖で儲かるのも間違いとはいえないでしょうし、ちょっと養殖技術を覚えただけでも小遣い程度の収入になるのではないかと考える人が出てきても不思議はないですよね。
コオロギの養殖は、確かにエサも少なくて済みますし水も多く必要としないですから簡単に儲かる気がしますよね。
しかしですよ、ある程度の収入を確保しようとすると1000匹や2000匹程度ではお話にならないのではないでしょうか?
そもそも簡単に繁殖させることができるのがコオロギの特徴ですから、自分が養殖を始めたとしてもライバルが次々に参入してくることは容易に予想できますよね。
最終的には価格を値下げして対応するようなことになるのは明らかですが、そうなると当然、収入も激減してしまうことになりますね。
いくら食糧難の時代になると言っても現代の日本では食糧危機など起こっていないのですからコオロギを買ってまで食べようという人も少ないのではないでしょうか?
そうなると考えられるのは「餌」としての需要ですね。
鯉や爬虫類などのエサとしてペットショップなどに卸すというのが現在考えられるコオロギの養殖で儲かる方法と言えるでしょう。
儲かると言うと嘘になるかもしれません。
多少の収入になるというレベルでしょうね。
趣味の延長でという意味であれば何も問題はないのでしょうけども、副業を行うという意識の人は避けておいた方が無難ではないでしょうか?
仮に一匹7円と見積もっても・・・毎月20万円の収入を得ようとすると28000匹も売らなければならないのですからね。
最終的には栄養価が高いコオロギが高値で取引されることになるのでしょうけども、そうなるとエサ代も跳ね上がるでしょうし設備投資もしなくてはならなくなります。
最近では熱帯魚のエサとしてコオロギの需要が増えてきていますので熱帯魚屋さんでアロワナのエサなどの価格を見てきてはどうでしょうか?
田舎に住んでいて、もともと虫や昆虫の繁殖&養殖に興味のあるかたであればチャレンジしてみるのも悪くはないでしょう。
しかしそうでない場合は経費を差し引くと大した収入にならないことは覚悟しておくべきかもしれませんね。
副業というには、コオロギの養殖は簡単ではないと思いますよ!。
これはバイオコオロギだろうが、タニシやミミズの養殖などでも同じことが言えるでしょう。
簡単に儲かると言われて始める人も多いのですが、ちょっとした管理ミスで全滅してしまうことだってよくあることなのです。
また、衣装ケースなどでチャレンジしたとしてもせいぜい数千匹というレベルでしか増やせないですので収入が少ないままなわけです。
臭いというデメリットなどがあることも忘れてはいけませんよ!