空き地に太陽光発電パネルを並べて売電したら長期的には大儲けできると考えている人が多いと思いますが、そうは問屋が卸さないわけですね。
ここ最近では異常気象が頻発していることから、その地域で過去に例がないぐらいの規模の突風が吹くことがあるのです。
そんな時に風に対する耐風設計を甘く見積もっているメガソーラー(太陽光発電パネル)などの場合は・・・突風によって簡単に太陽光パネルが吹き飛ばされてしまったりしてしまうのです。
これって売電収入で稼ぐどころか大損するパターンなわけですね。当然ですがパネルの損害以上に壊滅した土台などの片付けなどにも莫大な金額が必要となってしまうからです。
以前にあった例だと、突風や雹が発生したことに伴って住宅に被害があったり街路樹が倒れたりするような時に個人が設置していた大規模太陽光発電パネル(メガソーラー)のパネル数百枚が飛ばされてしまったことがあるのです。
この所有者が言うには発電を開始してから1ヶ月も経っていないうちの被害だということですから大損なのは間違いありませんね。
風による被害がパネルやその架台だけならお金の損だけで済むのですが、もしも飛ばされた発電設備で人がケガをしたり死亡したりしていたとしたら責任問題にも発展してしまう可能性だってあるのです。
いくら自然現象が原因だと言っても自分の持ち物で人が亡くなるようなことになれば地元で生活していくことに対しても支障が出るのは間違いありませんね。
太陽光発電の販売業者などはこのようなデメリットや損をする例などは決して説明しないですよね。
ただただ「儲かる」「稼げる」「収入になる」「今しかチャンスはない」などと言って煽ってくるだけなのです。
パネルへの被害が突風だけでないことは最近になって分かってきていて、大粒の雹が降ることによって発電パネルに穴が空いたりパネルが割れたりする被害も続出しているのです。
お金を産むための装置として莫大な金額を掛けて設備投資をしたにもかかわらず、一瞬にしてゴミになるどころか割れたガラスなどで人に危害を加えてしまうようになるのですから考えものですよね。
そもそも日本は台風の通り道と言っていいほど風や突風の被害が発生する国なのです。
その日本中にメガソーラーや大規模太陽光発電設備が設置されている危険性を認識すべきではないでしょうか?
しっかりした台に設置してあるから大丈夫という人もいますが、台が丈夫であってもパネル側のフレームが曲がることだってあるのです。そこが破損したら取り付け金具が簡単に外れてしまいますので・・・当然、風に舞って飛んでいってしまうわけですね。
ここで大切になってくるのが耐風設計なのですが、太陽光パネルの風荷重はどのくらいで設定すべきなのでしょうか?
これは地域によっても違ってきますし、パネルの取り付け角度によっても被害の大きさは変わるものなのです。
基本的にはJIS規格などに沿った工事が求められているわけですが、実はJIS規格に基づいた設置であっても破損したりする例が多発しているようなのです。
利益を産むはずの設備で大損しないためにも風や突風に対する備えは念入りにしておくべきではないでしょうか?
そもそも太陽光パネルを使った発電には大規模になるほどデメリットや欠点が多くなってくるものなのですね。
台風や突風に対するものでもそうですが、大規模になりすぎると景観を損ねたり環境を破壊したりする可能性だってあるわけです。
また、住宅街に設置した場合には反射光による被害が起こり得るわけですし近隣住人による投石などの嫌がらせだって考えておかなければならないのです。
設置したら何もせずにチャリンチャリンとお金が入ってくるわけではないのですね。
ちなみに太陽光発電には損害を補うための保険というものが存在しています。
しかし保険をシッカリと掛ければ掛けるほどに利益を圧迫してしまうのは簡単に理解できることでしょう。普通の個人であれば損害保険を掛けるようなことはしないでしょうね。
そして気になる保険料ですが・・・保険金額を700万円ぐらいに考えると年間の保険料は約40000円くらいになるのではないでしょうか?
全てのリスクに備えようとするならば保険会社によっては違いが出ますが、年間の保険料が80000円は覚悟しておきましょうね。
もともとは儲けたり大きな収入を期待するはずの太陽光発電ですが、今回はなんだか損をする話しばかりになりましたね。
風だけでなくて保険料でも損をしちゃいそうな感じですが、このような事もシッカリと知っておいてから設備を作るようにした方が良いですよ!