今年の秋に発売される予定の新型プリウスは初代から数えて4代目となりますが、燃費は実にリッター40キロを超えてくることが予想されています。
その新型プリウスの燃費性能を向上させる一因となるのがインバータ制御に必要なSiCパワー半導体です。(SiCとはシリコンカーバイドの意味)
車がエンジンだけで動いている時代からパワー半導体が使われていたのですが、ハイブリッドだの電気自動車だのが増えてきている現在ではパワー半導体が使われる数が急速に増えてきているのです。
ちなみに今まで主流だったのはシリコンパワー半導体ですが、使われないハズの電力が少しだけ熱に変換されて効率が悪いという欠点というかデメリットがあったのです。
その欠点を解消してプリウスなどのハイブリッド車の燃費を総合的には10%以上も向上させるために導入されるのが今注目されているSiCパワー半導体なのです。
ちなみに、SiCパワー半導体単体で比較するとシリコンパワー半導体よりも無駄な電力を80%前後も減らすことができるのです。凄い省エネ効果!
株をやっている人ならばここで「ピンっ」とくると思うのですが、次世代新型プリウスに使われるということがSiCパワー半導体の出荷台数が大きく伸びていくことが予想されるわけですね。
しかもそんな遠い将来のことでもないわけで、カムリHVの実験者には既にSiCパワー半導体が搭載されているという噂があるくらいなので実用化は目前という感じなのです。
そうなると気になってくるのがSiCパワー半導体の関連銘柄や関連株ではないでしょうかね!
大儲けとは行かなくても新型プリウスが発売されることには地味に注目される株&銘柄だと予想されています。
それではここで4つの「SiCパワー半導体関連銘柄」をご紹介させていただきますね。
- 昭和電工(ただし注目度は薄い)
- 三菱電機
- 本田技研工業(ホンダ)
- ローム
どうでしょうか?
これらの株をチャートで見てみると2015年7月5日現在では下降気味になってきています。
今慌てて購入する必要もないと思いますが、狙いを見定めて下がりきったところを狙ってみるのも悪くはないと思います。
当然ですが、新型プリウス発売前には素直にトヨタの株を狙うのもいいとは思います。
電気自動車の無駄な電力は制御する部分が大部分を占めているのです。
発熱という面ではシリコンよりもシリコンカーバイドの方が効率が良い上に高温にも強い特徴を持っていますのでSiCパワー半導体に置き換わっていくのは確実なのです。
ちなみに太陽光発電のパワーコンディショナーにも使われているんですよ。
高電圧に耐える特性から電力設備や鉄道などにも向いているので需要は増々増えていくことでしょうね。
ちなみに、昭和電工・三菱電機・ホンダ・ローム以外でも・・・
デンソー、東芝、富士電機なども関連株の候補に入れておいても良いでしょう。
SiCパワー半導体なんて一般の普通の人は知らないのです。
どうせトヨタが新型プリウスを発売したころに記事になって紹介されるということになるのでしょうね!