歯磨きは食後にするのが当たり前と言われていますが、その理由は口の中や歯に付着した食べかすを綺麗に掃除することによって細菌の繁殖を防ぐ効果が高いからなんですね。
しかし実を言うと、世界的には起きた後というか起床後(朝食前)に歯磨きをする習慣を持っている人の方が多いようで、むしろ起床後に歯を磨く方法の方が健康にも良いみたいなのです。
歯磨きのタイミングを変えるだけでガンやインフルエンザのような病気までも防ぐことができる可能性もあるということですから病気になる可能性を考えたら効果的な方を選びたくなってしまいますよね。
そこで今回は歯磨きのタイミングが起床後の朝食前と朝食後と比較してどちらが健康的に効果があるのかを調べてみることにしました。
今までにも歯を磨く最適なタイミングは食事前か食事後かという疑問は多く提唱されてきたものでした。
寝ている間は唾液の分泌量が少ないので口内の細菌数が激増するために起床後の歯磨きを推奨する歯科医がいた反面、朝食後の歯磨きで食べかすをシッカリと掃除しておかないと細菌の繁殖を助けることになるという意見も根強かったのです。
しかしここにきて口内の細菌(歯周病菌など)やウィルスが人の体内に入り込むことによって様々な病気の原因になっているのではないかと言われだしたのです。
歯磨きで癌やインフルエンザを予防できる可能性
ここで最新の研究結果をご紹介しておきたいと思います。
1日のうちで歯磨きを2回以上する人は1日に1回しかしない人と比較すると口腔ガンや食道ガンになる確率が30%近くも低くなるという結果が出ているのです。
また、1日に1回しか歯磨きしない人と全然磨かない人とを比較するとガンになる確率は180%にもなるというのです。
インフルエンザに関しても高齢者施設や小学校などで実験した結果では、徹底的に口の中や歯を綺麗に清掃したところインフルエンザの発生率が10%まで激減したというのですから驚きですよね。
綺麗に歯を磨くだけでインフルエンザやガンを予防できるのは嬉しいですが、それではどのような理由で対策ができるというのでしょうか?
口の中には歯や歯茎を溶かすような細菌がいっぱい住み着いているわけです。
夜に寝ている時は唾液の分泌量が少ないですから細菌が大量に繁殖した状態になっていて、その菌が喉や胃や腸の粘膜の一部を破壊してしまうことになるのです。
普段であればインフルエンザ菌などを防ぐことができるようになっている粘膜ですが、歯ですら溶かす菌によって炎症が起きてしまいそこからインフルエンザ菌の侵入を許す形となってしまうわけですね。
そして癌に関しては、口の中や喉には癌の原因物質と言われているアセトアルデヒドを生成する細菌が住み着いているのが一因として考えられているのです。
全く歯磨きをしない人は癌の原因菌であるカンジダ・アルビカンスが大量に発生して飲食と共に体内に自ら取り込んでしまっている形となっているのです。
起床後の徹底的な歯磨きをすることによって様々な病原菌や細菌を減らすことができて、朝食の時にそれらの細菌を体内に取り入れなくて済むことになるのです。
歯を磨くタイミング、結論
さて歯磨きをするタイミングとしては朝食前と食後のどちらを選べば良いのかということですが、ガンやインフルエンザなどの病気を防ぐという意味では明らかに食事をする前の方が効果があることがわかりましたよね。
食前というよりは起きてすぐの「起床後」が最適と言えるのではないでしょうか?水やコーヒーを飲む前がベストですね。
しかし食後に歯を磨かないというのも気持ちが悪いように感じると思いますので(特に日本人は)、食後も磨くようにしたら良いでしょう。
さらに、ガンなどの心配をしたいる人は気をつけていただきたいのが・・・歯磨き粉やフッ素などを使わないことが大切ということですね。
洗剤には界面活性剤が含まれていますので、この化学物質が大量に体内に取り込まれることは病気の原因になる可能性があるからなんですね。
さらに、洗剤で口の中を掃除すると悪い菌も退治してくれるかもしれないですが良い働きをする菌までもを死滅させる恐れがあるからです。
口の中も胃の中や腸の中は様々な菌が生息している1つの「生態系」を維持しているわけです。
歯磨き粉やフッ素などの化学物質を使うことによってこれらの生態系を破壊する可能性がありますので水だけで磨くようにするのが良いでしょうね。
また、歯磨き粉を使うと軽く磨いただけでもスッキリとして感じてしまうので徹底的に清掃しない人が多いのです。
それにしても歯磨きをするだけでインフルエンザなどの病気を予防できる可能性が上がるとしたらやらないと損って感じがしませんか!同じ時間を使うのであれば効果的なタイミングで歯磨きを行うべきでしょう!