口の中や歯に住み着いている細菌が歯周病どころかインフルエンザや癌や成人病などの原因になっているかもしれないということは以前の記事【歯磨きでインフルエンザの感染予防ができる理由は?】でご紹介いたしました。
そうなると、仮に歯周病を治療したり予防できたりするのであれば様々な病気を防ぐことがができるということになるのですが、歯磨き以外にも何か対策というか有効な手段はあるものなのでしょうか?
例えば虫歯の対策ですが、虫歯菌が作り出す酸性に歯は弱いということからアルカリイオン水でウガイをすることが有効なのではないかと考えたりもしたものです。
その時はアルカリイオン水でも効果があるけれど重曹水を作ってウガイする方が虫歯が自然に治ったりする効能も期待できるという結果だったのです。
さてさて、歯周病や歯周病菌はアルカリや酸に対してはどのような反応を見せるものなのでしょうか?そしてアルカリイオン水はこれらに効果があるものなのでしょうか?
歯周病とアルカリイオン水の関係を調べていくと「パーフェクトフェリオ」「トリムイオン水」というものの情報が多く出てくることに気がつくのではないでしょうか?
このパーフェクトフェリオというものは食塩水を電気分解して作り出す中性の精製水のようで、人体に対して毒性を持たせずに殺菌効果を発揮できるという謳い文句なんですね。
虫歯菌も歯周病菌も殺菌できるというのは少し疑いを持っていなければならないと思いますが、少なくとも効果があるから販売しているとも考えて良いのかもしれないですね。
さらにトリムイオン水というのは普通のアルカリイオン水と同等の物だと考えておいて良さそうな商品ですが、これも歯垢などの中に含まれる細菌に効果があると謳われているようなのです。
わざわざ新しく機器を購入してまで試す必要もないかもしれないですが、既にキッチンにアルカリイオン水生成機能が付いた浄水器が備えられている人であれば試してみる価値はあるのではないでしょうか?
実際に私もそうしていますしね。
しかしそれとは逆の理論というか意見があるようでして、歯周病が重症な人の体はアルカリ性に傾いているという事実もあるようなのです。
そうであるならばアルカリイオン水を使うのは逆効果ということも有り得るのですが実際はどうなのでしょうか?
本来であれば口の中は中性になっていることが大切なので、食事中や食後は急激に酸性に傾くことから食後のウガイだけはアルカリイオン水で行うのが良いかもしれないですね。
しかし口の中をアルカリ性にするのにも欠点やデメリットがあることは知っておかないといけないでしょう。
口の中や歯が酸性になると虫歯菌によって歯が溶ける現象が起こるのですが、それとは逆にアルカリ性になると歯石ができやすいというも音大が生じてしまうのです。
虫歯という意味では歯石は重要な原因とはならないのですが、歯周病の事を考えると歯石ができるのはいただけないことなんですね。
ちなみに歯磨きをしっかりしていても虫歯になってしまう人がいるのは事実ですが、この人達が気をつけなければならないのは食事と食事の間に間食をしていないかどうかです。
お菓子などを食べていなかったとしても果物ジュースや野菜ジュース、缶コーヒーや炭酸飲料などを飲むだけでも口内が酸性に傾いてしまうのです。
飲むとしたらお茶か水にしておくと良いでしょう。
もしくは飲んでしまったならば、その後は何度もウガイをして口の中を濯いで出来るだけ中性に持っていくようにすると良いでしょう。
さて今回は「歯周病にアルカリイオン水は効果あり?歯周病菌がアルカリ性に弱いなら・・・」という内容でお送りいたしましたが、完璧を目指すならば食後すぐにアルカリイオン水でウガイをしておいて口の中を早急に中性に戻しておくのが効果がある対策だと思います。
そしてすぐに歯磨きをするのではなくて十分な唾液を分泌させて作用時間をおいてから歯磨きをするのが理想的だと思いますよ。
食後の歯は傷つきやすいので直ぐの歯磨きは逆効果になる恐れがあるどころか、唾液の効能をしっかりと発揮させることが大切になってくるのですね!
これらの理論と対策は口臭予防という観点でも効果があるので、ぜひ試してみて下さいね!