ガソリン価格を決める大きな要因は原油の価格と日本円のレートなんですね。
円がドルやユーロに対して高く(強く)なると同じ金額で多くの原油が買えるようになるのです。
また、原油価格が下がると同じ金額の日本円でも多くの原油を購入できるわけですね。
これらの要因と国内の景気具合や税金などが複雑に作用しあって最終的なガソリン価格が決まるわけですが、庶民にとって大切なのはこの先のガソリン価格が上がるのか下がるのかということではないでしょうか?
将来にわたってガスやガソリンの価格が上がり続けていくのであれば、今現在で多少とも高いお金を払ったとしても省エネ機器やエコカーを買っておくと得することになりますよね。
その半面、将来のエネルギー価格が下がるのであれば無理して効果なエコ商品を買う必要はないわけです。
そもそもプリウスなどのハイブリッドカーが注目を浴びたのも原油価格高騰が一因にあるわけですからね。
それではこの先、ドル円のレートはどうなって原油価格がどうなるのか気になってきませんか?
ガソリン価格は下がると予想、その原因や理由
数年前にガソリン1リットルで200円くらいまで高くなったことがありましたよね?その時は、将来的にはリッター300円まで上がると言われていたものです。
しかし実際にはそこから値下がりに転じて現在では150円ほどの値段で落ち着いています。
原因その1「原油価格は必ず下がる」
原油価格が下がる原因はいくつかあるのですが、その理由の1つにはアメリカのシェールガスが考えられます。
採掘の技術革新が起こったことによって今までアクセスできなかった化石燃料を取ることができるようになったということは世界中の石油埋蔵量が増えたということを意味するのです。
採掘と処理の技術が大幅に進化したことによってベネズエラでは原油埋蔵量がこの10年で4倍近く増えてしまっているのです。
さらにイラクでも同様で、埋蔵量は30%近く増えているんですね。これはカナダやサウジアラビアでも同じことが起こっているのです。
次に考えられる理由が「イラン」です。
今までイランには経済制裁が行われていたのでイランの石油は世界に供給されていなかったのです。
しかし最近ではアメリカが経済制裁を解く動きを見せているので、イランへの経済制裁解除が実現すると莫大な量の原油が市場に溢れ出てくることになるのです。
これはシェールガス革命などに劣らないどころか大きく超えてしまうほどの影響があるのです。
2008年ころには原油価格は1バレルで150
ドル近くまで高騰しましたが、最近では1バレル40ドル台にまで落ちてきているのです。
そして未来を予測すると、一部の研究家の間では原油は1バレル30ドルにまで落ちるだろうと予想されているのです。
つまりここからしばらく先は原油価格が値下がりすることはあっても、大きく値上がりする要因はほとんど見つからないということになっているのです。
原因その2「円はここから大幅に下がることはない」
現在でも一時期と比べると半額と呼べるくらい円安が進んでいるのです。
これだけでも中国や韓国は輸出が不調になってしまうのですから、これ以上の円安は世界の工業国を破滅に追い込んでしまうことになってしまうのです。
だって・・・誰だって安いのであれば日本製品を欲しがりますからね。今までは円高で日本の製品は海外から見ると超高級品だったから売れなかっただけなのです。
仮に円安が進んだとしてもそれ以上に原油価格が暴落したらガソリン価格は下がることになりますからね。
まとめ
今回は「これからガソリン価格は上がるのか下がるのか?多分、下がるけど理由と原因は?」という内容をお送りいたしましたが、原油価格が大幅に値下がりするのであればガソリン代も安くなると推測するのが妥当ではないでしょうか?
そうであるならば高価なハイブリッドカーや電気自動車を購入する必要はなくなるわけです。
多少とも燃費が悪くてもシンプルで安い自動車を買うことによってお財布が楽になるわけですからね。
自動車メーカーなどはガソリン価格が将来に渡って高騰すると言ってエコカーを推進してくると思いますが、自分の判断で正しい買い物をするようにしていただきたいと思いますね!
だいたいハイブリッドカーなんてエコでもなんでもないのです。あれだけ複雑なモーターやバッテリーを作るためにどれだけのエネルギーが消費されているのかを知ったら「エコカー」なんて呼べなくなると思いますよ!