今年の夏は猛暑より酷い「酷暑」というレベルの暑さだったと思うのですが、こんな夏に怖いのが熱中症ですよね。
熱中症の対策としてはコマメに水分を補給することと涼しい環境で過ごすことなんですが、知り合いの方が涼しい部屋でビールを飲んだ直後に熱中症になってしまうことがあったので注意喚起のために記事にしてみることにしました。
そもそもビールの成分に水は含まれていますが体内で水が吸収されなければ補給したことにはならないわけですね。
それどころか脱水症状を急速に進める効果があるとしたら・・・水分不足に拍車をかけてしまうことになるわけです。
それでは私の知り合いはどのような状態で熱中症に陥ってしまったのでしょうか?
ビールで熱中症になった理由
知り合いの彼は外仕事をしているのですが、仕事が終わってから家で飲むビールの爽快感と喉越しを楽しみにしているタイプだったのです。
喉が渇けば渇くほどに「グビッグビッ」と爽快に飲むことができるので仕事が終わる時間が近づくと水もお茶も飲まないようにしていたんですね。
それでも熱中症にはならなかったのですが、喉が渇いた状態で帰宅・・・その後に風呂に入ってスッキリした後にお楽しみのビールを一気に飲み干したのです。
ところがその後に体調が急速に悪化!
熱中症の症状である「寒気」「頭痛」「発熱」「腹痛」などが表れてどうしようもなくなってしまったそう。
結局は病院へ行って点滴をしてもらったのですが、その時に医者から「ビールは水じゃないから水分補給にはならないよ」と言われたのだそうです。
ビールなどのアルコールは水分を奪う原因
水分不足になる最大の原因はアルコールの利尿効果なのです。
飲んだ分を遥かに超える量を「オシッコ」で排出してしまうのですから、その増えた分が全て体内から奪われた水分ということになるのです。
さらにアルコールは口や喉や鼻の粘膜を異常に乾燥させる効果も持っているのです。そうなると体は乾燥した部分を潤そうとして水分を使ってしまうわけですね。
そしてどれくらいの量の水分を奪うのかと言えば、目安としては500ミリリットルの缶ビールを飲むと70ミリリットルくらいの水分を体外に排出する働きをしてしまうのです。
夏の脱水症状対策まとめ
水を飲むようにしてビールを飲む人っていますけども、あくまでもアルコールであって水分ではない点に注意しなければならないのです。
何の知識もない人であれば夏の水分補給のつもりでビールを飲む人もいるでしょうけども、これだけ熱中症の情報が溢れている世の中なのですから水分不足には注意をしているつもりなのかもしれないですね。
しかし正しい知識を身につけておかなければ逆に健康に悪いという結果になってしまいかねないのです。
今回ご紹介した私の知人は、ただ単に「うまいビールが飲みたい」と考えて工夫しただけなのですが・・・それが裏目に出て熱中症の症状が出てしまったわけなんですね。
夏の脱水を防ぐには「水」「麦茶」「スポーツ飲料」を上手に組み合わせて飲むようにするのが一番いいと思いますよ!
ちなみに水分不足の症状が出る直前の兆候には「立ちくらみ」「手足の痺れ」「脚がつる」「吐き気」「顔の火照り」などがありますので、こうなったら直ぐに対策を取ったり病院へ行くことをオススメいたします!