フルクラムレーシングクアトロ(Fulcrum Racing Quattro)の評価が非常に難しいのですが、悪いホイールという意味ではないのです。悪くはないが誰にオススメしていいのかが難しいのですね。
レーシングクアトロ(Racing Quattro)の特徴は低価格とディープリムにあるのですが、レーシング7ほど安い価格でもないですし、ディープリムにしてもデメリットが目立つことから評判もそれほど上がらないのですね。
しかし安い値段のロードバイク用ホイールにディープリムのモデルはほどんど無いですからライバル不在という面で評価したいとは思います。
カンパニョーロは高価格帯のラインナップが多いのと比較するとフルクラムは安いホイールが多いですので・・・コスパを求めている人はレーシングクアトロ(Racing Quattro)のインプレを参考にしてみて下さい!
フルクラムレーシングクアトロの性能
フルクラムレーシングクアトロ(Fulcrum Racing Quattro)のスペックをご紹介しておくと・・・
- 価格は前後で約40000円
- リムの高さは35ミリ
- 重量は前後合わせて約1700グラム(リムテープ無し)
- カップ&コーンではなくカートリッジ式ベアリング
最大の特徴は、5万円以下の価格と35ミリセミハイトリムという部分にありますね。
ただし重いことは間違いないので、これが欠点となるのは容易に想像できますよね。
レーシングクアトロを実際に使った印象&インプレ
フルクラムレーシングクアトロ(Fulcrum Racing Quattro)を実際に使ってみたインプレとしては・・・
ハッキリ言うと35ミリのリムハイトの効果を感じることはあまり無いのではないでしょうか?
平地を巡航している時に脚を止めても進んでいく感覚はあるのですが、リムの空気抵抗削減というよりもリム周りの重量が効果を発揮しているような感じがするのです。
その重量のために登りは苦手ですし、信号待ちからのスタートでも漕ぎ出しが重い欠点が目立ってしまいます。
ルックスは決して良くはないというのが私の印象ですが純正ホイールと比べるとかなりマシと感じると思います。
いろいろなブログでのインプレを見てみても「出だしが重い」「ホイールが重い」「登りが辛い」と評価されているので、ディープリム効果よりも重いことによるデメリットの方が目立つホイールと言えるのではないでしょうか?
いくら平地でも空力効果を味わうためには時速30キロを超えてこないといけないですから、ズーーーっと平地を走るのであれば悪くはない選択とも言えなくもありません。
レーシングクアトロのコスパは高いか?
低価格ロードバイク用ホイールでリムの高さが35ミリくらいあるモデルはシマノWH-RS81-C35-CLぐらいしか存在していないのですが、このWH-RS81-C35-CLの価格は約70000円くらいしますのでレーシングクアトロの方が30000円近く安いことになります。
またWH-RS81-C35-CLの重さは1660グラムほどでクアトロよりも40グラム軽いだけの性能となっています。
そういう意味では、シマノRS-81を選ぶと40グラム軽いという事だけに30000円近くの出費になることからRacingQuattroのコスパは高いと判断しても良いのではないでしょうか?
当然ですがロードバイク用ホイールの性能が価格と重さだけで決まるものではないですので細かな性能の違いはご自分で評価を下していただきたいと思います。
クアトロ(Quattro)の評価&インプレまとめ
それではRacingQuattroの評価ですが、多くの人のインプレの通りに重さの欠点が目立つホイールなのは間違いありません。
そして35ミリリムハイトの効果を感じられるシチュエーションも限られていることから、このホイールを誰に対してオススメしていいのかわからない感じなのです。
これならば以前にご紹介したレーシング5を購入した方が安いですし重さも僅かに軽いのでコスパは高いのではないでしょうか?
今回は「フルクラムレーシングクアトロの評価をどうする?インプレ記事でも評判が定まらない。」という内容でお送りいたしましたが・・・
レーシング7を買うのであればもう少しお金を出してレーシング5にした方が良いですし、レーシングクアトロを購入するぐらいなら安くて軽いレーシング5を買った方が良いというのが私の率直な評価となります。
特に、純正ホイールから安くてコスパの高いホイールに履き替えることを考えている初心者には今回のインプレを参考にしていただきたいと思います!