犬や猫などのペットを飼っている人に感染症やガン(胃がん)が多いなーと感じている人がいましたが、実は本当に病気になってしまうことが確認されたのです。
特に犬を飼っている人は自分の口の周りを犬に舐めさせる人が多いのですが、細菌が伝染ることによって感染症になるどころかヘリコバクターハイルマニイの感染によって胃癌になってしまうというのですから恐ろしいことです。
胃がんになる以外でもパスツレラ症という感染症になる菌を約70数%の犬が保菌しているということですから決して口の周りを舐められるようなことがあってはいけないのです。パスツレラ症でも死亡することがあるのですから油断大敵ですよ。
そこで今回は犬や猫などのペットに舐められるとどうして様々な感染症や胃癌になるのか、その理由や原因を説明してみたいと思います。
前回にも【胃ガンの原因は犬や猫だった!ペットを飼うと胃ガンになる理由は? - lowlowlow!
】という記事を書いたのですが、説明しきれなかった部分も含めて再度ご紹介したいと思います。
犬が人間の口の周りをなめる理由
犬はどうして人(人間)の口のまわりや顔をなめるのでしょうか?
1つは、自分より上の立場の人に対するあいさつという意味が込められているのですね。これはオオカミにも見られる習慣なんだそうです。
もう一つの理由としては、人への甘えや愛情表現として口をなめるという事です。また犬の感情制御の意味もあるようで、寂しさや不安を感じた時に落ち着くためにすることもあるのです。
さらにもう一つ理由があるとしたら・・・オオカミだった時代の名残りで、子供がエサをねだる時に行う行動だったことですね。そういう意味では犬が人間の口をなめてきたらエサが欲しいという意味もあるのかもしれません。
犬に舐められるとなる病気
犬に自分や子供の口をなめられたり舐めさせるのは止めておいた方がいいでしょう。
その理由は、犬などのペットの唾液には感染症の原因となる最近が多くいることから感染ってしまい発症する可能性があるからです。
人畜共通感染症というのは聞いたことがありますか?人間にもペットにも感染して発症する病気のことですが、人畜共通感染症の原因になる最近が唾液に含まれていることは覚えておくと良いでしょう。
ちなみに人畜共通感染症には「パスツレラ症」「ブルセラ症」「サルモネラ症」「レプトスピラ症」「狂犬病」がありますが、これに「胃ガン」を追加しておかなくてはならなくなったようです。
ペットから最近が感染して胃ガンになる理由
胃ガンの原因が「ヘリコバクター・ハイルマニイ」という細菌であると北里大学で研究結果が出たことから、ペットを飼うと胃ガンになる理由がハッキリしてきたのです。
胃の病気の原因菌で有名なのはピロリ菌ですが、ピロリ菌がいないにも関わらずヘリコバクターハイルマニイに感染していた人は50%もいたのだそうです。
胃ガンにも様々な種類が存在するのですが、ヘリコバクター・ハイルマニイが原因で発症するのは「胃MALリンパ腫」という胃ガンの一種なのです。
そしてヘリコバクター・ハイルマニイに感染していた人の約70%もの人がペットや家畜などを飼っていて頻繁に動物に接していたことが判明したのです。
ピロリ菌が胃炎の原因になることはハッキリしているので、他の細菌で胃ガンなどが引き起こされるとしても何の不思議もないですよね。
またペットの口や唾液から人間に感染すると言われても納得できてしまいます。
犬に舐められるとニキビができるらしい
面白いもので世の中には「犬に顔をなめられるとニキビができますか?」という疑問を持っている人がいるようです。
これとは逆に、顔にニキビができていて犬がニキビを舐めていると勘違いしている人もいるのです。
いずれもそんなことはなくて、ペットが顔を舐め回すのとニキビとは関係は無いと思われます。
舌に生息している細菌が皮膚に感染して病気になったりする可能性はないわけではないですけどね。今のところは人畜共通感染症と胃ガンくらいしか報告されてはいないのです。
しかし良く考えてみれば中学生や高校生の子が自分の顔のニキビを舐めていると勘違いしてもおかしくはないかもしれないですよね。
ペットと胃ガンなどの病気まとめ
それにしてもペットの唾液に含まれている細菌が原因で感染症になったり胃癌になったりするとなると・・・どんな動物でも注意しなければなりませんね。
しかしコレとは逆に、ペットや家畜と一緒に暮らしている人にはアトピーが少ないという報告があって、その理由に家畜の糞などの中の微生物が体内に入ることによってアトピーに関する何かに影響があると言われているのです。
そう考えると、動物と一緒に暮らした方が良いのか悪いのか難しいところですね。
けれども、胃ガンを防ぐという意味では口のまわりをペロペロとさせなければ良いだけの話しですので犬や猫を飼ってはいけないというわけではないのです。
病気を防ぐという意味では室内で飼うのではなくて外で飼うようにする方が良いとは思いますけども。
特に子供や小さな赤ちゃんがいる家の場合は犬やペットの唾液に注意しなければならないことだけは確かですね。
赤ちゃんの頃にヘリコバクター・ハイルマニイに感染してしまえば将来の胃ガンリスクが大きく跳ね上がるのですから恐ろしいことですよ!