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マツダSKYACTIV-DとVWクリーンディーゼルの違いは?不正は大丈夫か?

マツダ(mazda)のSKYACTIV-D(スカイアクティブ ディー)の技術的な面での注目度が非常に上がってきているようです。

マツダ(mazda)のSKYACTIV-D(スカイアクティブ ディー)が注目されるようになったきっかけは、アメリカにおいてフォルクスワーゲン(VW)のクリーンディーゼル車が排ガス規制の不正を行っていて多額の制裁金を課せられるというニュースが流れたことですね。

フォルクスワーゲン社は試験の時と一般道を走る時とで制御プログラムを変えていたことが問題だったのですが、マツダのクリーンディーゼル(SKYACTIV-D)やスカイアクティブテクノロジー(SKYACTIV TECHNOLOGY)全般において・・・「マツダのスカイアクティブは大丈夫なのか?」「マツダのディーゼルは不正していない?」「株主なんだけどmazdaの株が下がるんじゃね?」などの心配が出てきているようなのです。

そこで今回は、マツダスカイアクティブテクノロジー(SKYACTIV-D)とフォルクスワーゲン(VW)のクリーンディーゼルの仕組みの違いなどを調べていきたいと思います。

今現在の日本ではディーゼル車の割合はそれほど多くはないのであまり気にならないものですけども、ヨーロッパでは燃焼が高効率になるために省燃費なディーゼルの割合が50%近くにもなるらしいですので窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)による大気汚染への意識が大変に高くなっているということです。

マツダSKYACTIV-D(スカイアクティブ)と特徴や性能は?

 マツダのクリーンディーゼル「SKYACTIV-D」の登場は確か2012年だったと思いますが、当初はアテンザ(ATENZA)とCX-5 に積まれていたと記憶しています。

現在ではデミオやCX-3を含めて全5車種に積まれているSKYACTIV-Dですがどのような性能や特徴を持っているのでしょうか?

従来のディーゼルだと排出ガスを長期間に渡って綺麗にし続けるためには高価な希少金属(プラチナ)などを使った排ガス後処理装置を取り付けなければならなかったのです。

ハイブリッド車はモーターやバッテリーなどを載せているためにコストが増えてしまうのが欠点でしたが、ディーゼルにも後処理装置というデメリットが存在していたのですね。

そんな中に颯爽と登場したのがSKYACTIV-Dですが、マツダは燃焼方式に工夫を施すことによって高価な排ガス後処理装置を付けなくても各国の排気ガス規制をクリアできるようにしたのです。しかも更なる低燃費化と汚染物質削減に成功したというのですから凄いですよね!

そこで高性能なSKYACTIV-Dの特徴を少しピックアップしてみたいと思います。

  • 従来の常識を覆してシリンダーの中の圧縮比を下げたことによって均一な燃焼を実現した。
  • 低圧縮によってエンジンの各部品の強度を落とすことに繋がり軽量化に成功した。
  • エンジン部品が軽量になることによって高回転までスムーズに出力できるようになった。
  • 燃焼室の形状を丸型にすることによって燃料を均一に燃焼させることに成功、それによってススなどの大気汚染物質の削減に成功した。
  • 大きさの異なる2つのターボを組み込むことによって低回転から高回転までのトルクとレスポンス性能を高めることに成功した。
  • 様々な工夫によって燃料を均一に綺麗に燃焼させられることに成功。マツダのクリーンディーゼルエンジンには触媒などのNOx後処理装置を搭載しなくても排気ガスが基準値内に収まるようになった。
  • 高コストな後処理装置がいらなくなったので他車のクリーンディーゼルやハイブリッド車との価格競争に有利になった。

パパパっと書くと代表的な技術面ではこのような感じになると思います。

面白いのは低圧縮化したことによってエンジンの重量も軽量化できたことですが、アルミブロック化できたことによって25キロ近く軽くなっているとのこと。これは燃費にも効いてきますよね。 

SKYACTIV-DとVWクリーンディーゼルとの違いは?

様々な アイデアで新しくディーゼルエンジンを作りなおしたと言えるマツダのSKYACTIV-D クリーンディーゼルですが、最大の特徴は燃料の燃焼を理想的にして排ガスをクリーンにしたことにあるのです。

それに対してフォルクスワーゲン(VW)などドイツ勢のクリーンディーゼルは、簡単に言えば高コストの排ガス後処理装置を付けて排気ガス試験をクリアしていたわけです。

これは、技術的には大きな違いがありますよね。

ここからは私の推測ですが、ベンツやBMWなどの高級車ならば高価な排気ガス処理装置を付けてもコスト的な負担は感じられないでしょうが・・・普通車を作っているフォルクスワーゲンだと価格が高い装置を付けることはコストや価格面で難しかったのではないでしょうか?

排ガス処理装置の耐久性を高めようとすると単価が凄いプラチナをそれだけ多く使う必要があるのです。

だからこそ、処理性能や耐久性の低い安物の後処理装置の分をカバーするためにインチキソフトウェアで試験をパスしようとしたのだと思います。

mazdaとVolkswagenとでは製品や技術に対する意識の差が大きな違いになって表れたと言えるのではないでしょうか? 

マツダクリーンディーゼルとフォルクスワーゲン不正の関係

 そもそもマツダのクリーンディーゼル(SKYACTIV-D)とVWのとではエンジンの仕組みに大きな違いがあることは分かっていただけたと思います。

そういう意味では・・・フォルクスワーゲンがアメリカで行ったような不正をマツダはする必要がないということなんですね。

何事にも絶対ということはないのですが、世界中がディーゼルへの不信感に充ちている現在ではマツダのSKYACTIV-Dにも厳しい目が向けられることでしょう。

しかし、ドイツの自動車メーカーが実現できなかった事をやってのけたのですから・・・

一時的にはマツダの株価は下がるかもしれないですが、技術的な信頼性を再確認してもらえば浮上する可能性もあるでしょう。

またVWが失うシェアを奪取できるのであれば大躍進も可能なのではないでしょうか?(株価的にも) 

クリーンディーゼルまとめ

 フォルクスワーゲンはヘタをすると賠償金や制裁金やリコール代で倒産する可能性も出てきています。

これがもしドイツ主導で行っていた問題だとしたら、ベンツもBMWも大ダメージを受けることは必至です。

そうなればドイツの各自動車メーカーができなかったクリーンディーゼルの技術を求めて日本製の自動車が売れまくるというのも有り得る話しですよね。

また、中国ではプリウスの販売が芳しくなかったのですが・・・その裏でベンツやBMWなどドイツ勢のディーゼル車が売れまくっていたのです。

それだけドイツの技術に対する憧れやブランドイメージがあったのが中国と言えるのですが、今後はハイブリッドかEVにシフトしていくことでしょう。

そうなれば日本ブランドが上昇すると思われますので、マツダのSKYACTIV-Dのイメージも上昇していくことでしょうね!