三井不動産レジデンシャルが販売していたマンション「パークシティLaLa横浜」が杜撰な欠陥工事によって大きく地盤沈下して傾いた問題ですが、建て替えの方向が検討されているようです。
建て替えとなると全室を正規の価格で買い取ったり、引っ越しや移転後の居住費なども補償しなければならないですから・・・下請けの三井住友建設や杭のデーター改竄を行った2次下請けの旭化成建材は巨額の賠償をしなければならないことになります。
純粋に4棟のマンションを建て替えるだけでなく上記の費用も加えてうえに住民の精神的負担に対する補償までするとなると、賠償金額は300億円は軽く超えることが予想されるのです。
旭化成建材の売上高から考えると数百億円の賠償額の規模というのは一気に経営危機を招く可能性が高いうえに、下手をすると倒産や破綻の二文字も見えてくるほどの金額なのですね。
旭化成建材の倒産だけでなく旭化成の経営危機も!
旭化成建材が今回の偽装事件によって倒産したとしても自業自得というもので誰も気にもしないことでしょう。仮に倒産や破綻に至らなくても経営的な打撃は大きいですから社員のリストらや給与&ボーナスカットは必然となるでしょうね。
しかし、データー偽装の不正を行っていた物件がこの4棟だけでなかったとしたら倒産したうえに親会社の旭化成自体も危なくなる可能性があります。
今回の傾いたマンションの杭打ち責任者は非正規雇用の派遣社員だったという噂がありますので、この派遣社員が担当していた現場が41もあるというのですから賠償額が大きくなる可能性はまだまだ残っているのですね。
ちなみに今年3月期での売上高は約2兆円、営業利益は約1600億円を予想していた旭化成ですが・・・この目標は今回の傾倒マンション問題によって達成できないことでしょうね。
ちなみに子会社である旭化成ホームズの住宅ブランド「ヘーベルハウス」は利益を大きくだせてはいたのですが、ヘーベルハウスへの信頼性も急低下することでしょうから経営的には大打撃になりますね。
もし最悪のことが重なったならば・・・旭化成建材は倒産、旭化成はなんとか破綻や破産は免れたとしても重大な経営危機に陥る可能性は高いですよ。
そうなれば親会社どころかグループ全体にリストラと給与削減の嵐が吹き荒れることになるでしょうね!
不正をした担当者が関わった物件が・・・
パークシティLaLa横浜が傾いてしまった事件で注目されている責任者ですが、なんとこの人が責任者として関わった物件は過去10年間で数十件にもなるみたいですよ。もしこの全てでデーター改竄を行っていたとしたら恐ろしい自体を招くことになるでしょう。
旭化成はこの責任者が担当した数十件だけでなく、過去10年間で請け負った三千件近い工事の全てにおいて不正が無かったかどうかを調査する意向を示しているそうです。
さて不正責任者が担当した現場は正確に言えば41件なのですが、一番多いのは愛知県で二番目は岐阜県、三番目は三重県だったそうです。
ところが各地方自治体が言うには、旭化成や旭化成建材からは明確な建物の情報が降りてこないとのこと。
杭打ちの欠陥が疑われる物件の中には病院や学校なども含まれていることから少しでも早い対応が求められているにもかかわらず、国交省や旭化成建材からは不誠実な発表しか出てこないというのは不信感が増大する一因となっているのかもしれないですね。
欠陥マンションで旭化成までもが倒産するのか?
今回は「旭化成建材の今後は賠償による経営危機で破綻?売上減やリストラどころか倒産の可能性も!」という内容で書きましたが、問題は実際に傾いたマンションだけの話ではなくなってきているのですね。
しかし旭化成側から発表される内容は曖昧なものが多いようで、県や市などが問い合わせをしても公表を強く拒絶されているとのこと。
早急な対策を取らなければならないのに旭化成建材のように情報を素早く開示しない姿勢には疑問が残りますよね。
そもそも杭打ちのような重要な現場の責任者に非正規雇用の派遣社員を使うという時点で信頼性を疑われる事をしているというものですよ。
マンションだけでなく大規模太陽光パネル発電所の地盤の杭も行っていたということですから、これらの情報も出してこないことで旭化成のブランドは大きく傷ついたと思われますね。
旭化成建材は倒産しても仕方ないですし、旭化成やグループも経営危機に陥って破綻しても結果的にはいいのかもしれないですね。
仮に倒産しなくても経営危機によって、かなりの数の社員はリストラされることでしょうし給料やボーナスも大幅にカットされる可能性が高くなってきましたね。
株価も一週間で200円以上値下がりしてかなりの時価総額がぶっ飛んだのですが、旭化成の株を買っていた人も大損していることでしょう。