旭化成ホームズは60年保証を行うロングライフ住宅で評判の住宅メーカーで、ブランド名としては「ヘーベルハウス」の方が有名なハウスメーカーですよね。
丈夫で長持ちするALC(ヘーベル板)を用いる工法が高い評価を得ている旭化成ホームズですが、もしかしたら倒産するのではないかと心配する人が増えているようなのです。
ヘーベルハウスの住宅は鬼怒川の氾濫でも流されなかったことで有名になりましたが、どんなに建物が丈夫で強固であったとしても経営状況が悪化したらハウスメーカーは倒産してしまうものなのです。
実は旭化成ホームズ自体は経営危機どころか不安の無い収益を確保しているのですが・・・それではどうして倒産や破綻などといった心配が出てくるようになったのでしょうか?
旭化成ホームズが倒産する可能性が高まった理由
少し前まではヘーベルハウスが倒産する可能性なんて誰も想像もしていなかったのですね。倒産危険度ランキングなどを調べてみても10位以内には姿を見せないほどの安定企業だったのです。
しかしここにきて旭化成ホームズが倒産する可能性が急激に高まったのには理由があるのですね。
その原因となったのはLaLa横浜の傾いた欠陥マンションだったと言えば驚く方が多いのではないでしょうか?何故ならば、ヘーベルハウスは基本的には戸建住宅を扱うハウスメーカーだからなんですね。
事の発端となったのは三井不動産レジデンシャルが販売したパークシティLaLa横浜ですが、実はこのマンションの地盤工事を請け負ったのが2次下請けの旭化成建材なのですが・・・ここの責任者が地盤に杭が届いていないのにデータを偽装して誤魔化していたことが発覚したのです。
マンションが大きく傾いていた原因が分かって良かったのですが、この欠陥の責任が旭化成建材にあるとわかった途端に三井不動産レジデンシャルはマンション4棟の建て替えの用意があると発表したのです。
建て替えがこの4棟だけであれば賠償額は数百億円ですので旭化成建材の親会社である旭化成は経営危機に陥ることは無いのでしょうけども、もし全国で旭化成建材が手がけた物件の多くが欠陥で建て替えとなれば旭化成ですらも経営危機に陥ったり倒産する確率が大きく上がることになってしまうのです。
実際に杭打ちの担当者達は「自分たちもやったことがある」と自白していますからね。偽装方法も細かく説明しているところを見ると全国のマンションを支える地盤の杭のほとんどが欠陥である可能性が出てきたわけですから。
これら全てを建て替えたり損害を賠償したりしたとしたら旭化成が倒産&破綻するとしても意外なことではないということなのです。
そもそも旭化成ホームズは旭化成の住宅部門ですから、旭化成が経営危機になればリストラされたり売り払われたりするかもしれないわけですからね。
このような理由から、旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)が倒産したり潰れたりするかもしれないという心配が大きくなってきているのですね。
旭化成ホームズが倒産しない可能性もある
今回は「旭化成ホームズの倒産を心配する人へ!旭化成の破綻の可能性で決まる?」ということでしたが、実は破綻しない可能性も大きいわけです。
株式投資をしている人はどちらかハッキリしろと言いたいのでしょうけども、親会社の旭化成が破綻したり経営状況が悪化するかどうかなんて誰にも確信できないことなのです。
一番良いシナリオとしては、意外と杭打ちの不正を行っていた物件が少なくて賠償額も少なくて済むというものですね。
また、今回の傾倒マンションであるパークシティLaLa横浜は建て替えが検討されていますが・・・修正や補修で済めばそれほどの損害にはならないわけです。
そういう意味では、旭化成が経営危機にならない確率も50%ほどはあるわけですね。当然、旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)も倒産しない可能性もあるわけです。
ただし身売りするかもしれないですけどね。住宅部門。
そして、仮に損害が大きかったとしても短期で支払うというわけでもないのです。
長期間に渡って支払うということであれば旭化成も十分に耐えられることになるわけですからね。しかし大幅なリストラや給与削減はあるでしょうけどね。
とにかく大問題に発展した傾倒マンションの欠陥杭打ちですが・・・職人が言うには「データーの改竄は常に行われていた」「1現場で一つくらいは必ずミスが出ていたが、ゼネコン相手に不正を行わざるを得なかった」ということですから、これから他の企業が手がけた物件でも多くの施工不良マンションが発覚するかもしれないですよ!
ご注意下さい!