自動車用エアバッグに問題が出てリコールを出すことですら経営危機に結びつく内容ですが、タカタの場合はエアバッグの不具合に関するニュースが止めどなく流れ続けてしまっていますね。
タカタ、まじで倒産する可能性が増してきたのではないでしょうか?世間では2015年度中に倒産するかどうかが注目されているような感じですからね。
しかし、今までの殺人エアバッグ問題を乗り越えたかと思っていましたが(実際に株価も反転し始めていた)・・・日産がエクストレイルを含む合計8車種に対して再びリコールを提出したことから本当に倒産する可能性が高くなってきたと感じましたね。
今現在のタカタの様子を見ていると経営危機という状態はとうの昔に過ぎていて「倒産危機」に陥る確率が大きくなってきたと判断します。
タカタの株価は再び急落した原因
タカタの株価はエアバッグのリコール問題における安値からは底を打って反転していたのですが、日産の再リコールとホンダがタカタ製エアバッグの使用中止を発表してからは急落しているのです。
今のところはリーマン・ショック後の最安値である590円までは距離がありますが、このまま行けば間違いなく500円台まで値下がりすることでしょうね。
株価が急落した原因としては、日産エクストレイルに乗っていた女性がタカタ製エアバッグの異常な膨張と破裂によって怪我をしてしまったことが挙げられます。
アメリカでの事故と同様にガスを発生させる装置の金属部分が破裂によって飛び散り、女性の腕に刺さって怪我をさせてしまったのですね。
さらに、これに追い打ちをかけるかのようにホンダがタカタ製エアバッグ用インフレーターの使用中止を発表したのです。
ホンダに大量にエアバッグ用インフレーターを供給していたタカタに取っては致命的で、これが倒産危機の可能性をイメージさせて株価が急落したということなんですね。
タカタの資料に不正な虚偽報告が・・・
日産車の再リコールに関しては部品の供給不足が原因であったために意図的な過失では無かったわけですが、ホンダが使用中止を決めたことに関しては資料に不正な虚偽報告が見つかったことが原因だったと言われています。
フォルクスワーゲンのアメリカでの排ガス試験の不正の例を見ても分かると重いますが、意図的に不正を行うような企業には厳しい制裁が課せられるのが世界の常識となっているのです。
ホンダがタカタの不正なデーターを告発するとアメリカの運輸省道路交通安全局は約240億円もの制裁金を課す事を発表したのです。
フォルクスワーゲンに対する制裁金も莫大でしたが、タカタにとっての240億円の制裁金は致命的なのです。このまま何も手を打たなければ倒産確率は危機的なまでに上がってしまうことになるでしょう。
タカタ欠陥エアバッグ問題、倒産の可能性はどのくらい?
ヤフー質問箱や株掲示板などを見ていればわかると思いますが、「タカタが倒産する確率はどのくらいですか?」とか「タカタが破綻する可能性を知りたいです、そしていつ頃倒産しますか?」という質問が増えてきています。
特に気になるのが2015年度中に破綻するのかどうかということみたいですが・・・ただでさえリコール対応車種の数が増えていることに加えて日産の再リコールやホンダの使用中止といったことを考えるとかなり倒産する可能性が高くなってきたと思われますね。
事故原因がいまだにハッキリしないというのも痛いですが、虚偽報告を繰り返して莫大な制裁金を課せられたことが致命的になったのではないでしょうか?
仮に経営危機に陥らなかったとしても信頼を失ってしまったことから今後の企業運営に暗雲が広がってしまったのは間違いないでしょう。
タカタが使用していた硝酸アンモニウムは使わない方針をアメリカは決めましたが、これが倒産の可能性や確率をグンっと上げたことになるでしょうね。
タカタ経営危機の可能性まとめ
今回は「欠陥エアバッグのタカタが倒産する可能性?ホンダの使用中止で倒産確率アップ?」ということでしたが、破綻するかどうかは株価を見ているとある程度は予測できると思われますね。
現在の株価は急落中でどこまで落ちるのかは簡単には予測できないですが、ポイントはリーマン・ショック後の最安値を下回るかどうかだと思います。
ここで反転できれば長期的には二番底になりますので立ち直る可能性もあると考えていいのではないでしょうか?
しかし590円の最安値を大幅に割ってくるとなると破綻の確率はかなり上がるというイメージで挑んでいけば良いでしょう。