コストコのアルバイトやパートの時給(給料・賃金)が高いことで賞賛が上がっていますが、最低賃金として時給1200円が提示されている店舗があるようですね。
ここで注意して見なければいけないのは「最低賃金」が時給で1200円になっていることです。これが最高額なわけではないのですね。
実際に、日曜や祝日に出勤する場合や深夜枠だと時給は1500円を超えるというのですから・・・現代の日本においては素晴らしい労働条件と言えるのではないでしょうか?
しかしコストコの労働環境においては良い話ばかりでもなくて、「きつい」「辛い」「やりたくない」という口コミや評判もあるようですので何を求めるのかによって良い悪いが変わってくるということかもしれないですね。
コストコのパートやアルバイトの時給が高い理由
コストコのパートやアルバイトの採用条件を見てみますと、「長期アルバイト」と「短期アルバイト」に分かれていて時給が違っていることに気が付きます。
短期バイトは時給1100円で決め打ちなのと比較して、長期バイトの賃金は時給1200円で残業時は1620円となっていますね。深夜時間は時給1500円にもなります、凄い!
コストコが出店している地域にもよりますが周辺の相場と比較しても1.5倍から2倍ちかい賃金を出していることになるのですね。
それでは、どうしてコストコはこのような高い給料を払ってアルバイトやパートを集めているのでしょうか?
その理由の一つが、コストコはアメリカの考え方を強く引き継いでいて「同一労働同一賃金」を守っていることが考えられます。
リーマン・ショックの後に非正規雇用が増えましたが、「同一労働同一賃金」はこの時に多く使われていたように記憶していますけどね。
つまりは社員だろうがパートだろうがアルバイトだろうが、同じような仕事ができる人材であれば同程度の給料や時給を払わなければならないとコストコは考えているのだと思います。
「同一労働同一賃金」を知ると、仕事が身につかない短期バイトには安い給料で・・・仕事を覚える長期バイトの時給が高い設定になっていることにも納得ですよね。
コストコが賃金を上げたことの影響が
コストコが出店した地域の周辺の店舗では従業員の確保が難しくなっている現状が出てきているようです。
そのために時給を上げて募集を掛けているのですがなかなか人は集まらないとのこと。
周辺の店舗は今まで最低賃金に近いレベルの時給で人を集めていたわけですが、労働力を確保できないために今のところは嫌々ながら時給を上げて対応しているといったところなのでしょう。
今までの日本企業は正社員を首にして派遣社員やパートやアルバイトなどを雇うという傾向が強かったのです。その理由は人件費ですが、正社員を切って非正規雇用に切り替えるだけで賃金を50%以上も減らすことができたのです。
それがコストコの高い賃金に影響を受けて、今までのように安い賃金で労働力を確保できなくなってきたという形ですね。
デフレに悩まされている日本にとってコストコは救世主のような存在になっているとも言えるのです。
コストコのパートやアルバイトの仕事はきつい?
仕事の内容に関して言えば「嫌だ」とか「きつい」というものに対しては二種類あると思うのです。
一つは体力的に「きつい」という事ですよね。重たいものを運ぶような仕事は体がきつくなるものですから。
もう一つは精神的に「きつい」と感じるもので、労働時間が長すぎるとか職場での「イジメ」だとかですね。もしくは経営者からパワハラなどを受けるというのもこの部類に入るでしょうね。
そういう意味においてはコストコのパートやアルバイトの仕事において「きつい」というのは前者になるのではないでしょうか?
ダース単位の商品が多かったり、どの商品も量が多い特徴があるコストコですから・・・力がいる仕事が多いのですね。しかしそれを割りきって働けるのであれば賃金は高いですから悪くはないとも思えます。
そして要チェックなのが「同一労働同一賃金」が徹底されていますので、いろいろな仕事をさせられることがないという点は評価しておくべきでしょう。
倉庫の仕事ならそれだけをやるようになっていますし、レジの仕事であればそれだけとなっているのです。なぜならその仕事の内容に合わせての時給が決められているからなんですね。
清掃作業をする人は清掃の仕事に対する賃金が決められているのです。
日本の企業のようにあれもこれもとやらされることは少ないのですね。この辺りの考え方もアメリカ流といったところなのでしょう。
コストコの社員に関する評判や口コミ。給料は?
さて、パートやアルバイトに関しては多少ともきつい仕事でも高給な事で納得はできると思いますが・・・
それではコストコの社員さんは働いているうえでどのような感じなのでしょうか?
一応、コストコで働いている社員さんの評判や口コミを調べたところ・・・
- やりがいはある
- 実力主義
- 人種が多い
- パワハラはある
- ボーナスはない
- 上司からの支持が統一されていない
- 有給は取りやすい
- 学歴は気にしない
- 良くも悪くも個人主義
このような感じの評価が多かったですね。結局は外国の企業の雰囲気がタップリと残っているという感じなのでしょうね。
コストコの時給や給料についてまとめ
今回は「コストコのパートやバイトの時給が高すぎるがきつい?社員の給料は安い?最低賃金の謎」ということで外資系企業であるコストコの賃金について書きましたが・・・日本の企業もいずれはこのような形になっていくのではないでしょうか?
アルバイトの時給や社員の給料なども低いままではモチベーションも上がりませんし、そもそも人材を集めることができなくなってくることでしょうね。
また日本企業独特の年功序列という形式も、外資系企業の影響で崩れ去っていくものと思われます。
コストコの大量販売の形式が日本に根付くかどうかは未知数ですが、従業員への対応において良い評判が広がれば・・・
結局は買い物客の増加にも繋がってくると思うのですね。
周辺のスーパーやコンビニは厳しくなるでしょうけども、どちらも切磋琢磨して頑張っていって欲しいと思っています。