レーシングゼロナイト(Racing Zero Night)やシャマルミレ(Shamal Mille)、そしてキシリウムエグザリット(Ksyrium Exalith)が欲しい人にご紹介したいホイールがあります。
レーゼロナイトやエグザリットの特徴はアルミリムにもかかわらず、ブレーキ面がカーボンホイールのように黒くて精悍なルックスを持っていることですが・・・価格が高いという欠点があって購入に踏み切れないという人は多いのではないでしょうか?
そこで候補に入れていただきたいのが「ヴィットリア(Vittoria) イリュージョン ネロ(ELUSION NERO)」です。イリュージョンネロはレーゼロナイトと同様にアルミリムにプラズマ電界酸化皮膜処理がされているのに低価格が魅力のロードバイク用ホイールなのですね。
カーボンクリンチャーは要らないけれど、カーボンホイールのような黒色のルックスを求めているという人にもオススメだと思います。クリンチャーで価格も安いですしね。
ヴィットリア イリュージョン ネロの特徴と性能
ヴィットリア「イリュージョン ネロ」の特徴は、PEO加工(プラズマ電解酸化処理)されたリムが使用されていることにあると思います。
本来であれば、シャマルミレやエグザリットなどに施されているPEO加工というのは耐久性を高めるメリットとブレーキ性能をアップさせる目的があるのですね。
実際に乗っている人の評判やインプレを見てみても、ブレーキの効き具合は良いということですのでメリットはあると思うのです。
しかし実際にはレーゼロナイトと普通のレーシングゼロとの価格差は4万円ほどありますので、ブレーキ性能のアップだけに4万円も出す人は少ないのではないでしょうか?
ミレやナイトやエグザリットの性能で皆が認めているのは「ルックス」だと思えてなりません。アルミリムなのにまるでカーボンホイールかのようなルックスが最大の魅力だと私は思いますね。
ちなみにヴィットリア「イリュージョン ネロ」の重量は前後で約1570グラムです。ちょっと重いですね。
リムハイトはフロントが26ミリでリアが28ミリです。リムの幅は分かりませんがワイドリムのようです。
スポークの数はフロントが16、リアが21。リアの組み方は2 to 1 となっています。
価格は約11万円。これを高いと思うか安いと思うかは人それぞれですが・・・レーゼロナイトやシャマルミレはこんな値段では買えませんからね。
ちなみにこのホイールで好感が持てるのは、専用ブレーキシューのスペアの値段がマビックのものよりも格段に安いことです。
セラミック処理によってブレーキシューの減りが早いですから、交換用ブレーキシューの価格が安いのはありがたいですよね。
ヴィットリア「イリュージョン ネロ」のインプレや評判
それでは肝心のイリュージョンネロのインプレや他の人の評判ですが・・・
乗り心地はとにかく硬いですね。このホイールのスポークはスチールだったハズですが、アルミスポークのレーゼロぐらいの硬さのように感じます。
そして重い。デュラエースC24と比較すると200グラムほど重いですので、それを感じてしまいますね。登りではデュラエースを選ぶと思います。
それ以外をインプレするとなると・・・ほぼレーシングゼロやシャマルのような乗り心地と言えば良いでしょうかね?
コロコロと良く転がりますし、ベアリングの回転性も良いですし。ブレーキは効くんですが、「シュルルルルー」という音だけは慣れないとダメかもしれないですね。
世間の評判でもだいたいこのような感じですが、路面のデコボコの衝撃もかなり伝えてきますね。
これでリムハイトがもう少し低くてリムの重量が軽ければ私の好みだったのですけどもね。
それでもこの黒くてカッコ良いルックスとレーゼロ並の性能が約11万円で買えるのですから悪くはない選択ではないでしょうか?
ちなみに横剛性は普通に乗っている分には十分過ぎると思いますよ。
ヴィットリアイリュージョン ネロのインプレなどまとめ
今回は【ヴィットリア「イリュージョン ネロ(ELUSION NERO)」のインプレや評判】という内容でしたが・・・ホイールで悩む人にはまた新たな選択肢が出てきたという感じではないでしょうか?
仮にプラズマ電解処理が行われていなかったとしても、乗った感触や性能でライバルになるとしたら・・・
- カンパニョーロシャマル
- フルクラムレーシングゼロ
- シマノデュラエースC24
- マビックエグザリット
などになるでしょう。しかしインプレなどを見て選ぶよりも・・・ヴィットリアイリュージョン ネロは、ルックスと価格で選ぶタイプのホイールだと思いますね。
やはり致命的なのは重量だと思いますね。欠点とまでは言いませんが、選ぶ時に躊躇してしまうのではないでしょうか?