昨年末から「ジカ熱」だとか「ジカウィルス」という言葉が報道される頻度が上がってきているように思えませんか?
ニューヨークで3人の感染者が出ただとか、南米では小頭症の子供が増えていてジカ熱との関連性が疑われているというニュースを目にした人もいると思います。
ニューヨーク州では感染を防止するためにカリブ海諸国を含めた20カ国以上の地域への渡航を控えるようにという勧告が出されているほどです。
ジカ熱の感染経路としては・・・基本的には蚊を媒介として感染するようですので、暖かい国へ行く人には長袖長ズボンと虫よけが奨励されているとのこと。
ジカ熱に関しては何も知らない私ですので、今回はジカウィルスがどのような症状を引き起こして、どのような治療法があるのかなどを少し調べてみることにいたしました。
ジカ熱の危険性や感染経路
ジカウィルス自体は仮に感染したとしても、ほとんどの人は短い時間で回復に向かうそうです。
しかし妊婦さんがジカ熱に感染してしまうとお腹の中の赤ちゃんに大きな影響を及ぼす病気だというので、妊娠中の人は注意が必要でしょう。
妊婦がジカウィルスに感染した時の症状としては、胎児の頭が極端に小さくなってしまう「小頭症」という病気になる確率が高くなることが挙げられます。
今のところは小頭症とジカ熱との関連性は確立されてはいないのですが、危険性が高いと言われているからには注意しないわけにはいかないですよね。
でも感染経路はハッキリしていて、ネッタイシマカという「蚊」を媒介として感染が拡大するということです。
ネッタイシマカという蚊はデング熱などのウィルスも持っているので、とにかく暖かい国へ行く人は蚊に刺されないようにしなくてはいけません。
また蚊以外でも血液や精液を介して広がる可能性も指摘されていることは覚えておきましょう。
ジカ熱の症状と治療法
ジカ熱の症状としては、普通の大人であればインフルエンザのような感じで発熱するけども短期間で治ってしまうという感じなんだそうです。
ただし、風疹などのような発疹が症状として現れることもあるようですのでジカウィルスが原因だと判断する手がかりとなるかもしれないですね。
仮に子供が感染したとしても症状は軽く収まることが多いとのことですから一安心ですが、根本的な治療法や治療薬というのは無いので対処療法で凌ぐことになります。
問題は妊婦と胎児がジカ熱に感染した場合ですが・・・現れる症状としては小頭症ですが、今のところは治療薬もワクチンも無いので手の打ちようがないのです。
ジカウィルス感染の可能性のある国
WHOの発表によると、ネッタイシマカによってジカウィルスに感染する可能性のある国はカナダとチリを除く北米大陸と南米大陸なんだそうです。
かなり広大な範囲で感染の可能性があるというわけですが、その中でもブラジル・ジャマイカ・エルサルバドル・エクアドル・コロンビアは特に危険性が高いからか・・・女性達に妊娠すること自体を控えるように勧告されているようです。
ジカ熱の流行まとめ
今回は「ジカ熱が流行!感染経路や症状、治療法は?妊婦や子供は大丈夫?」という内容でしたが・・・かなりの勢いで感染が拡大していることが恐ろしいことですよね。
今のところは日本で広がっているという事実は無いようですが、日本人がタイに旅行に行ってジカウィルスに感染したという例があるようです。
この日本人については高熱と胸から腹にかけての発疹の症状が出たことから気がついたということです。
イギリス人に感染者が出たり、プエルトリコででも流行したり・・・とにかくワクチンなどもなく治療法が確立されていないことから「日本は大丈夫か?」とか「旅行先の国は大丈夫なの?」という心配をする人が多くなってきています。
ジカ熱が急拡大している原因としては、新しい病気のために人類に免疫が備わっていないことと・・・感染経路が広がりやすい「蚊」だということが考えられているのです。
いずれにしても、ブラジルではオリンピックを前に対策を急いでいるようでワクチンの開発が急ピッチで進められていることが唯一の安心材料と言えるのかもしれませんね。