アメリカ政府はトルコに在住している外交官や米軍家族に対して脱出するように命令を出したようです。
トルコではテロが多発していて、先日にもイスタンブールで大規模な自爆テロが発生しています。
あまりにも危険な地域になったことから退去命令が出たのでしょうけども、トルコ内でもイスタンブールやアンカラにいる人は対象外となっています。
さて、アメリカ政府の表向きの発表では「テロの可能性」を考慮したとなっていますが・・・噂ではトルコで軍事的なクーデターが起きる可能性とロシアとの戦争が起きる可能性が示唆されているのはご存知だったでしょうか?
トルコで軍事的クーデターの可能性?
トルコ元軍参謀本部諜報局局長「イスマイルハッキペキン」の言葉によると、トルコ軍内部では政府に反発する機運が高まってきている状態とのこと。
トルコ上層部は、シリアのアサド政権を倒してスンニ派がシリアを治めることを考えているようですが・・・軍部はそれがさらなる混乱を招くことを考慮しているようです。
さらに、トルコのエルドアン首相はイスラム教徒であり・・・近代化されて政教分離が常識とされているトルコ軍部とはもともと相性が悪いのです。
さらに細かなことでもエルドアン首相と軍部は対立しているようですが、エルドアンの政策に不満をもつ軍がクーデターを起こす可能性が日に日に高まってきているようです。
実際には命令されれば実行しなければならないのが「軍」なのですが、それが軍が支持していない作戦であったならば・・・残された方法はクーデターしかないという結論になったとしてもおかしくはないですよね。
クーデターが結果的に正しいのかどうかは別の話しですけども。
トルコとロシアが戦争に突入する可能性?
実はトルコ軍がクーデターを起こすかもしれない原因の一つに、このままエルドアン大統領の言うことを聞いていたらロシアと戦争になる可能性があるからなんですね。
いくらアサド政権を倒すためとは言ってもシリアへ攻め込んでしまえばロシアと衝突する恐れが出てしまうわけです。
ロシアはアサド側に力を貸しているのですから当然の推測ですよね。
国境線沿いだけで戦うというわけにはいかないですので、多少なりともシリア奥地へ攻め込んでしまえば間違いなくロシアと戦闘状況になってしまう可能性が出てきます。
シリアには勝てたとしてもロシアと戦争となればトルコは破滅への道を歩むことになるのですから、シリア侵攻はなんとしても止めたいと考えるのが普通のことでしょう。勝てるわけがないのです。
戦争になる危険性ということでは、シリアのアアザースやアフリーンまでトルコが侵攻するとロシアと戦闘状態に陥る可能性がグンッと上がることでしょう。
トルコとロシアの戦争とクーデターまとめ
今回は「トルコとロシアが戦争する可能性は?トルコではクーデターの可能性も」という内容でしたけども、アサド政権を倒すためにトルコがシリアへ侵攻することには大きなリスクが伴うのですね。
ロシアと戦争になるリスクとトルコ軍部がクーデターを起こすリスクがあることはエルドアンも十分に認識しているハズです。
そのリスクを犯してでも兵を出すと言うのは不可思議なところでもあるのです。
もしかしたらエルドアン大統領の「脅し」や「騙し」という可能性もあるわけですが、その真意が未だにハッキリしてこないわけです。
ちなみにクーデターの表向きの理由は先ほどご説明いたしましたが、裏の理由には・・・「トルコを支配している一部のユダヤ人がトルコの利益に反することをしている」ことが軍部に気づかれてしまったことがあるようですよ。
真実はドチラなのでしょうか?どちらにしてもトルコは上手に舵取りをしないと破滅への道を歩むかもしれないですね。クーデターでもロシアとの戦争でも、どちらも茨の道になるでしょう。
もしかしたら、影でそれを喜んでいる勢力がいるのかもしれないですけどね。