6月23日に行われるイギリスでの選挙の投票結果によっては・・・イギリスがEUから離脱する可能性が出てきます。
もしイギリスがEUから離脱することになれば世界経済への影響は大きく、イギリスにとってのメリットとデメリットだけではなくて世界中に衝撃が走ることになるのです。
平和な日本で暮らしているとヨーロッパの現状はなかなか見えてこないわけですが、なぜイギリスがEUから離脱しようとするのか理由が分からないという人もいるでしょう。今のところは可能性は五分五分なのですが・・・
今回は英国がEUから脱退しようとしている理由と可能性について考えてみたいと思います。メリット以上にデメリットが多いように思えるのですが、世界にどのような影響を与えるのかも気になりますよね。
イギリスがEUから離脱する理由は移民問題
そもそもなぜイギリスはEUから離脱しようとしているのでしょうか?
EU圏内に留まっていれば経済的なメリットが見込めるのに、そのメリットを失ってまで脱退しようとしている理由は・・・
移民問題なわけですね。それもシリア難民だけが問題なのではなくて、ルーマニアなどの東欧からの移民の数が10年ほどで3倍以上に増えているのですね。
そもそもEUには自由に圏内を移動できるルールがありますから移民を断ったり制限することはできないのです。
さらに社会保障が充実しているイギリスですから移民からの人気も高くて、正式に移民や難民として認定されれば医療も無料になりますし住まいも与えられるわけです。さらに福祉手当として現金まで貰えちゃうわけですね。
こうなると、シリアなどからの難民や東欧からの移民だけではなくて・・・中国からの移民も激増してくるのです。だからこそ英国国民は「もうこれ以上移民や難民を受け入れることはできない」とノーを突き付けることになるのですね。
しかしEUに加盟している限り難民を拒絶することはできませんし、移民も拒否できないルールになっているわけです。
これらの理由によって、最近になって急速に脱退や離脱の是非が問われるようになってきたわけなんですね。
イギリスがEUから脱退するデメリットと影響は?
巨大な経済圏から脱退することによって経済的なデメリットは覚悟しておかなければならないでしょうね。
しかし国際的な政治を考えてもイギリスのEU脱退はデメリットが多いわけです。
もしイギリスが離脱するようなことになれば・・・オランダやイタリアやフランスなども雪崩を打ったように国民投票で離脱する可能性が高くなるのです。
そうなれば、それを一番喜ぶのはロシアや中国ということになってしまうわけで世界政治を考えるとデメリットどころか危機的状況に陥ってしまう可能性まで出てくるのです。
世界平和という意味でも影響が大きすぎると思われますね。
イギリスEU離脱の可能性と理由まとめ
今回は「なぜ?イギリスがEUから離脱する理由と可能性。メリットとデメリットは?」ということでしたが、本当に脱退するかどうかの可能性としては世論調査による数字では・・・現状のままEUに残留する可能性が46%で、離脱する可能性が43%になっています。
しかし本当にEUから脱退してしまうようなことになれば・・・ユーロもポンドも売られてしまうことになるでしょう。
株やFXをやっている人にとってはチャンスでありピンチにもなる瞬間になるでしょうね。
でも問題はそんなレベルのものではなくて、英国の脱退はEUの終わりの始まりになるかもしれないのですね。
グローバル化の逆回転が始まるかもしれなくて、EU崩壊どころか世界の崩壊に繋がることも有り得るかもね?・・・ってことです。