イギリスのEU脱退が国民投票の結果で決まったようですね。
イギリス国民にとってはEU参加はメリットも多かったわけですがデメリットも無視できないものだったわけで、やはりEUへ支払う財政的な負担が大きかったことと移民や難民問題が大きかったということでしょうね。
脱退(離脱)か残留かを問う英国の国民投票の前には、残留も脱退も拮抗していたので投票自体も接戦が続いていましたよね。しかし最終的には脱退派が勝利したということになりました。
離脱の結果としては既に為替と株の変動が大きくなってきていて、世界経済にとってはデメリットの面が強調されたことになりますね。
イギリスがEUから脱退するメリットは?
イギリスがEUから脱退すると日本どころか世界経済にとっても影響が大きいのですが、それでもメリットがあるからこそ英国民は離脱を希望しているわけですよね。
EU脱退の最大のメリットが、移民や難民を受け入れなくて済むことになるのでは?もしくは移民や難民政策をEUが決めるのではなくて自分達でコントロールできることになるのもあるかな?
移民や難民は財政出動が負担になるだけではなくて、彼らが低賃金で働くことによってイギリス人の仕事が奪われてしまうデメリットがあったわけです。(企業にとっては低賃金の労働者はメリットになるが)
また、もともとEUの加盟国の中にはギリシャやイタリアやスペインのような財政的不安を抱える国が含まれていますので・・・今後の不安要因を考えると脱退のメリットは計り知れないものになると思います。
EUが沈みゆく泥船だとするならば、いち早く逃げ出した方がメリットが大きいわけですからね。
イギリスが残留ではなくEU離脱するデメリットは?
そもそもEUに加盟した理由としては様々なメリットを享受できるからだったわけですが、イギリスは他のEU諸国と比較するとさらに大きなメリットがあったのはご存知でしょうか?
だいたいイギリスはユーロに参加せずに自国通貨であるポンドを温存していましたし、国境審査せずに入国できる決まり「シェンゲン協定」にも参加していませんでした。
つまりイギリスだけはEU加盟のメリットばかりを享受してデメリットは他国の比べると少ない方だったのです。
それにもかかわらず脱退派が勝ってしまったということは移民や難民の問題がそれほど大きかったということになるのでしょうね。
イギリスがEUに残留せずに脱退するとなると・・・最大のデメリットはやはり経済的なダメージになるのではないでしょうか?
既にポンドは急落していますし、世界中の株価も大幅に下落しています。英国どころか世界経済にとってもデメリットが大きい離脱だったと言えるでしょうね。
あとの細かなデメリットについては解説しているサイトやブログが多くありますので、そちらを参考にしてみて下さい。
しかし本当に危機的状況に陥るとしたならば、それはイギリスではなくて・・・むしろEU側になるかもしれないですね。
EU圏内第二位の英国が離脱するということは、さまざまな負担が第一位のドイツに集中することになるからですね。
もしドイツが自国を守るような行動を取ったならば・・・他の加盟国は一斉に脱退への行動を取るかもしれません。
人類史上、最も壮大な実験だと言われた統一圏は崩壊への道を歩み始めた可能性もあるのです。
イギリスEU脱退と残留のメリットやデメリットまとめ
今回は「EU脱退のメリットとデメリット!イギリスは脱退と残留のどちらにもメリットがある・・・」という内容でしたけども、今後は英国内でも脱退派と残留派との争いが絶えないことになるでしょうね。
今回の国民投票については本当に接戦だったわけで、僅かな差で離脱が決まったわけです。
このしこりは長期間イギリス人の心の中に留まることになるので・・・ちょっとしたキッカケでイギリス国内が2分して争うことになる可能性だってあるわけです。
目先の細かなメリットやデメリットに目を奪われて国民投票をしてしまった結果・・・国を国民感情で大きく分けてしまったデメリットは今後じわりじわりと表面化してくることになるでしょうね!