ドイツ銀行の経営不振の影響が大きくなりそうですね。
アメリカはドイツ銀行に1.4兆円の制裁金を要求していますが、そんな制裁金を払う力など残っているわけがありません。
本当に危機的な状況に陥っているドイツ銀行ですが、経営不振はアメリカの制裁金だけが原因ではなくて・・・数多くの訴訟などを抱え込んでいるのも理由の一つだと見られています。
経営難で済むわけもなく「破綻」の文字も見えてきている状況ですが、破綻しないと言う専門家も出てきていて・・・ドイツ銀行倒産でリーマンショック級の経済危機が来るのかどうかに注目が集まっています。
ドイツ銀行が経営不振に陥っている原因は?
ドイツ銀行の経営不振が急速に心配されるようになった原因はアメリカからの制裁金なのですが、その罰金の金額が1.4兆円もの巨額だったために倒産とか破綻が噂されるようになってきたわけですね。
制裁金のニュースが出た時にはドイツ銀行の株価は約9%も下落いたしましたので、どれほど経営に影響があるかが見て取れますよね。
それではどうしてドイツの銀行がアメリカから罰金を要求されるのかと言うと・・・リーマンショックによる世界同時経済危機の原因となったサブプライムローンにおいて、ドイツ銀行が訳の分からない不動産担保証券を大量に売りさばいていたからなのです。
つまり世界恐慌の原因に対する罰金ということなのですが、あまりにも制裁金が巨額なために・・・今のところは支払いを拒絶している状態です。
さらにドイツ銀行に対する経営不安については、同行が数え切れないほどの訴訟を抱え込んでいることにありますね。
外貨の不正取引や発表指数の操作や証券の不正発行などなど・・・仮にこれらの訴訟に負けなかったとしても、訴訟費用や和解費用だけでも莫大な金額となってしまうのです。
ドイツ銀行は経営難で資金不足の状態
それではドイツ銀行は、多くの罰金や制裁金や裁判費用に対してどれほどの資金を備えているのでしょうか?
一言で説明すると、経営難どころか即破綻に追い込まれるほどに準備金は足りていない状態なのです。
誰も言葉にはしませんが「危険な状態」なんです。
EU圏では一人勝ちと言われていたドイツの銀行が破綻寸前なのですから、本当に倒産するようなことになればEUの経済は音を立てて崩壊することになるでしょうね。
それにしてもドイツは自国の銀行が資金不足な状態なのに、救済する気はないのでしょうかね?
ドイツ銀行が持つデリバティブの規模
さて、ドイツ銀行が経営難になる理由は制裁金や訴訟費用だけではなくて多くのデリバティブを保有していることにあります。
正確なデリバティブ保有額は分からないですが、負債額としては250兆円超えという噂も聞こえてきています。
特にギリシャ絡みのデリバティブは危険で、CDSの利率が跳ね上がった瞬間に破綻に追い込まれることになると思います。
さらに危険なのが中国に対する投資ですが、表面化しているだけでもドイツ銀行は中国に対して5兆円ほど突っ込んでいるのですね。
これが焦げ付くことになれば致命的になる可能性があります。
破綻しない?リーマンショック再来とはならない?
ドイツ銀行は破綻しないという説もあるようですが、これは希望的観測と思わざるをえないですね。
世界恐慌にまで発展するかどうかは分からないですが、ドイツ銀行ほどの負債額となると救済できる国は無いと思われますから。
リーマンショックの時のリーマンブラザーズのCDSと比較しても危険領域に近づいていることが見て取れますよね。
もう経営不振という言葉では物足りない感じがしてきます(笑)
ドイツ銀行の経営不振で世界恐慌まとめ
今回は「ドイツ銀行が経営不振?経営難でも破綻しない?リーマンショック再来の危機!」ということでしたけども・・・イタリアの首相がドイツ銀行の破産を示唆する発言をしていることから危機的状況にあることが理解できますよね。
もう経営難というレベルの話しでは済まなくなっていると考えておいて良いのではないでしょうか?もし破綻することになればリーマンショック級の世界恐慌が起こることになると予想されていますので今のうちに準備しておくのが良いと思われます。
もし破綻するようなことになれば日経平均は暴落するでしょうからね。最低でも2000円分ほどは下落するかな?