以前にこのブログで、プーチン大統領が歯舞諸島と色丹島を返還する可能性について言及しましたが・・・
もしかしたら北方領土の四島一括返還が実現する可能性が出てきたようですね。
二島ではなくて四島が返還されると予想する理由としては、安倍首相が北方領土の返還について日米安保条約の適用外とする案を出してきたことが挙げられます。
そもそも今年の夏には、国後島と択捉島でロシア軍が基地を建設していたのですが・・・四島一括返還では北方領土にアメリカ軍が基地を建設してしまうことからロシアが難色を示すのは当然の事だったわけです。
ロシア基地の移設が大変だという問題ではなかったわけですね。
しかし北方四島に対して日米安保条約の適用外とするのであれば、日本の領土にロシア軍基地があるのも実現可能となりますから。
北方領土四島一括返還の鍵は日米安保条約
北方領土が返還された場合に日米安保条約を適用しないという案は悪くないものだと思われます。
北方四島にアメリカ軍基地が置かれないのであれば、国後と択捉のロシア軍基地をそのまま残すことができるわけですからね。
日本にロシア基地があるのは変だという人もいますが、沖縄にだってアメリカ軍基地があるではないですか?
建前上は日本には軍隊が無いのですから、アメリカやロシアの軍隊が駐留するのは仕方のないことと諦めなければなりませんよね?
それが嫌なら自衛隊を軍隊に昇格させなければならないのですが、日本国軍を持つまでにはまだまだ時間が掛かることは間違いないですからね。
もともとロシアにとっては極東の小さな島などどうでも良いのですね。
しかし軍事的にはロシアと太平洋の出入り口となる場所ですから、もし北方領土を日本に返還すると日米安保条約を盾にしてアメリカ軍が基地を建設してしまうことは明白でしたからね。
そうなればアメリカ軍は原子力潜水艦を自由に行き来できることになりますので・・・今までは日米安保条約が四島返還の邪魔をしていた形になるわけです。(逆にロシアの原潜は自由に太平洋に出られなくなる)
日米安保条約対象外ならロシア軍基地の残留も可能
もし日本政府および安倍首相の案である、北方領土四島が日米安保条約の対象外というか適用外になるのであれば・・・国後島と択捉島のロシア軍基地を残したまま日本に返してもらえば良いのですからね。
アメリア軍が横田基地や沖縄に残留しているのと同様に、ロシア軍も北方領土に残留という形になるわけですね。
しかしこれを実現させるためにはアメリカを説得しなくてはならないわけで、アメリカ抜きで話しを進めれば今までのように邪魔してくることは間違いないでしょうね。
でもね・・・
アメリカから見れば、ロシア軍基地が残留したまま北方領土が日本に返還されたとしても・・・今までとそんなに状況は変わらないように見えるのではないでしょうか?
島が日本に返してもらえなかったとしても、そこにはロシアの基地があるわけですからねー。
北方領土四島返還の条件まとめ
今回は「北方領土四島返還の条件は日米安保条約の適用外?またはロシア軍基地残留?」ということでしたが、一部では4島を非武装地帯にしようとか非軍事化だという人もいるようですね。
一部というかアメリカが言うと思うのですけどね(笑)
現実的にはロシア基地残留という軍事的な話しに加えて、15000人ほどのロシア人が定住している問題も解決していかなければならないのですけどね。
今のプーチン大統領は経済制裁によって困った状況にありますから、日本の経済支援による極東開発を望んでいることは確かなようです。
もしかしたら日本にしてみても・・・北方領土四島一括返還の交渉をしているように見せかけて、ロシアとの経済活動を深めることを目標にしている可能性もありますよね。
他には、パイプラインによるエネルギーの確保とかね。無人島であるクリル列島を放射性廃棄物の捨て場にさせてもらうとかね(笑)