不定愁訴など原因が分からないけど体調が悪いという人に生活習慣を聞いてみると、「運動不足」「コーヒーを飲んでいる」「風邪薬や解熱剤などの薬を頼る」「ビタミン不足」の要因が多いことに気が付きます。
その中でも気付きにくいのが「コーヒー」が原因による目眩や動悸や不眠症なのですが、コーヒー全般が原因の人とカフェインだけが原因の人がいる事はご存知でしたか?
コーヒーを飲んだら体調が悪くなる人は飲まずに他の飲み物に変えれば良いのですが、カフェインだけが原因の人の場合は「カフェインレスコーヒー」や「ノンカフェインコーヒー」に切り替えるだけでも病気の症状が緩和する例を私は知っています。
そこで今回は、カフェインレスコーヒーの作り方というか製造方法や・・・オススメの美味しい物やインスタントはどうなのかなどを書いてみたいと思います。
カフェインレスコーヒーとは?作り方と美味しい飲み方
普通にコーヒーを飲める人には関係の無い話しですが、健康のためとか寝る前に飲みたいという理由でカフェインレスコーヒーを探してみても・・・普通のコーヒーショップやカフェなどのメニューにはほとんど入っていないのですね。
海外やインバウンドに対応したホテルの場合だとカフェインレスコーヒーが用意してあることも多いのですが、何故か日本では見かけないんですよね。
カフェインレスコーヒーの種類と基準
カフェインが入っていない、もしくは除去されたコーヒーの種類ですが・・・「カフェインレス、ノンカフェイン、デカフェ、ディカフェ」と複数の名称が使われていますが、実はどれも同じでカフェインが入っていないコーヒーを意味しています。
そして大切な基準ですが・・・実は日本にカフェインレスの基準って無いのが現状なんですね。
しかしヨーロッパ(EU)には基準があって・・・コーヒー豆(焙煎)ではカフェイン残留値が0.1%以下、インスタントでは0.3%以下が守られているみたいです。
カフェイン除去の方法
カフェインレスコーヒーの作り方というか、カフェインを除去する製造方法としては現在では4種類が用いられていますね。
基本的には、膨張させたコーヒー豆から・・・蒸留や吸着剤を利用してカフェインを取り出した後に豆の水分量を適正値に戻すという方法を使っています。
- 水を使った方法(カフェインを水に溶かしてから吸着剤で取り出す方法。香りが損なわれたりカフェイン抽出率が97%以下になる欠点がある。)
- メチルクロライド(ジクロロメタンなどの薬液を使って抽出する方法だが、動物での発ガン性などが危惧された有機溶媒を用いるために健康への不安感が払拭しきれない。)
- 二酸化炭素抽出法(高い圧力を掛けた二酸化炭素を使ってカフェインを抽出する方法。大量に生産する場合に適している。)
- エチルアセテート法(エチルアセテートは食材に含まれている物質であることからメチルクロライド法よりも安心できると考える人もいる。)
ちなみにメチルクロライド法に用いられるジクロロメタンは、使用していた印刷会社で胆管癌が多く発症したことから発ガン性が心配されている化学物質です。
同じカフェインレスにするのであれば、健康的に安心できる方法の物が望ましいですよね。
カフェインレスコーヒーを美味しく飲む方法
カフェインレスコーヒーやノンカフェインコーヒーの欠点として「美味しくない」「水っぽい」「薄い」「香りがしない」という意見が多いのですが、美味しく飲む時には少し工夫するのも1つの手段だと思いますね。
まず最初に、とにかく「濃く」淹れるということですよね。豆の量を多くしてみると「薄い」という欠点を補うことができますね。
もしくは、ミルクを入れたり砂糖を入れたりするのも1つの方法ですね。カフェオレにするとカフェインレスっぽさも気にならなくなるので良いのではないでしょうか!
美味しいノンカフェインコーヒーは?スタバ?タリーズ?
それでは手軽にノンカフェインコーヒーを飲みたいと思ったらどのような商品を選べば良いのでしょうか?美味しいノンカフェインを紹介したら良いとは思うのですが・・・実はそれほど商品数は多くないですので、今回ご紹介する商品を全部試してみて気に入ったものを選ぶと良いと思いますね。
スターバックス
スターバックスのノンカフェインコーヒーですが、「ディカフェ コモドドラゴンブレンド」という商品の1つだけなんですね。
「ディカフェ」というのがカフェインレスという意味なのですが、しっかりしたコクが味わえてスパイシーな後味が特徴となっています。
ちなみにスタバのカフェイン除去方法は「スイスウォータープロセス法」が採用されています。除去率は約97%。
タリーズ
タリーズにもカフェインレスがあります。しかしディカフェは全店舗で提供しているわけではないみたいで、さらにコーヒープレスで抽出して出されます。
タリーズでは豆だけでの販売もされていて、200グラムで1280円の「デカフェ エチオピアモカ」という商品になっています。
さすがにディカフェコーヒーはタリーズの商品の中でも「すっきり」「酸味が少ない」という味わいになっています。
UCC
UCC(上島珈琲)には二酸化炭素抽出法によるノンカフェインコーヒーがありますが、「レギュラー、ドリップ、アロマリッチ、インスタント、カフェオレ」が用意されています。
スーパーやドラッグストアで手軽に購入できるのがUCCの良さですよね。
ノンカフェインコーヒーまとめ
今回は「カフェインレスコーヒーの作り方!デカフェ?ディカフェ?美味しいノンカフェインコーヒーは?」ということでしたけども、日本では薬品を用いた抽出はできないのでメチルクロライドは説明する必要は無かったかもしれないですね。
手軽にノンカフェインを試してみたい人はUCCをオススメいたしますね。
インスタントで良ければネスカフェゴールドブレンドのカフェインレスもあります。
そして美味しいディカフェを飲みたいのであれば、スタバよりもタリーズの方をオススメしたいと思います。
味も普段のブラックに近い感じなのでオススメなのですが、60円をプラスしたらエスプレッソ全てがディカフェになるのです。
さらにカフェラテも60円追加でカフェインレスにできますよ!
ちなみに、ドトールやコメダ珈琲にはデカフェは用意されていないようですね。妊婦さんはご注意です。
星乃珈琲には450円のノンカフェイン珈琲がありますよ♬