70代後半や80歳を超える高齢の親を持つ人の悩みが、親の運転をやめさせる方法です。
もしくは免許を返納させる方法ですね。
親に対してストレートに「運転をやめろ」「免許を返納しろ」と言うと、逆に頑固に反発するようになったというのは良く聞く話しです。
仮に認知症ならば直ぐにでも免許返上させたいですものね。
そこで今回は、高齢の親の運転をやめさせることについてお話したいと思います。
高齢者の交通事故の実態
実は日本における交通事故というのは全体で見ると減ってきているのです。
2017年だと2007年と比較すると50%以上も交通事故が減っていると言えるのです。
これはABSや自動ブレーキシステムなどの安全装置だけが理由ではなく、車体の安全性が上がったり道路環境が良くなったりしたことも理由となっています。
また昔のように若者が車やバイクで暴走することが減ったというのも理由の1つと言えるでしょう。
その反面、高齢者が原因となった交通事故は年々増える一方で・・・
現在では高齢者が事故を起こすのは全体の約23%にまで引き上がっているのです。(年寄りは車に乗る距離や時間が少ないハズなのに)
これは10年前と比較すると約1.7倍の事故件数となっていますね。
これだけの増加率となるのは、昔と比べて高齢になっても免許を手放さずに車に乗り続ける人が多くなってきたことも一因としてあるのではないでしょうか?
高齢者は判断も遅く、もし危険を察知したとしても反応速度も遅くなっていますので事故率が上がるのも無理はないのかもしれないですね。
また最近ではAT(オートマ)車の普及が進み、アクセルとブレーキの踏み間違いによる痛ましい事故が増えているのも気になるところです。
高齢の親に運転をやめさせるのは至難の業
子供世代が親の運転をやめさせようとしても、それはかなり難しいことになるでしょう。
その理由の1つが、そもそも高齢の親は車無しでは生活が成り立たなくなっている可能性があることです。
バスや電車が充実している地域であればまだしも、地方などでは買い物や病院への通院のために車の運転は必需品となっている場合が多いのです。
さらに、男性に多いのが運転すること自体を生き甲斐や楽しみにしている場合があることも忘れてはいけません。
足腰が弱った高齢者は、車があるからこそどこにでも移動できて生活に満足できているわけです。
そこから運転を取り上げてしまうと、もう抜け殻しか残らないような感覚になってしまう高齢者がとても多いですので・・・
免許返上させるのがとても難しいものとなっているのです。
免許返上させる方法やコツは?
しかし高齢である親たちも自分達の心の中では「そろそろ運転免許の返納をしなければ」と考えていることが多いと思います。
これだけニュースで高齢者の運転による痛ましい事故が報道されていれば、誰だって明日は我が身だと考えるでしょうからね。
そんな時に息子や娘からズバリと「運転をやめろ」「免許を返納しろ」と言われると、つい反発したくなるってものですよね(笑)
そこで免許を返納させるコツとしては、男性の親であれば・・・息子よりも娘が言う方が受け入れやすいというのはあると思います。
また娘よりも孫から言われた途端に免許を返納したという人もいるくらいです。
あまりに近い親族にズバっと言われるよりも、少し離れた立場の人に言われる方が親世代も冷静に判断できるのかもしれないですね。
また、お金という方面から説得するのも悪くない方法と言えるのではないでしょうか?
車自体の金額もさることながら、税金やガソリン代などの維持費を他の楽しみに使うように誘導するのもコツと言えると思いますね。
これらも家族が直接言うよりも、医者や看護師や友人などから伝えてもらうと受け入れやすいかもしれないですね。
親の免許返納まとめ
今回は「高齢の親に運転をやめさせる方法やコツは?認知症なら免許返納させる!」ということでしたけども・・・
認知症でなかったとしても車にブツけた痕がいくつもあったりすると不安になりますよね。
大切なのは一方的に言いつけるのではなくて、対話やコミュニケーションを重ねて運転をやめさせる方向に持っていくことではないでしょうか?
しかし仮に認知症が進んでいることが確認できた場合は、キーを取り上げるとか車を処分してしまうといった強制力も必要となってくると思います。
車のバッテリーを外しておいて「壊れて動かないよ」と言うのも良いかもしれないですね。
しかし痴呆が入るとますます頑固になるらしいですので、簡単に車を取り上げることはできないかも(笑)